季節のスケッチ（2018年10月青森）

　紅葉広がる青森の大自然

八甲田・谷地湿原｜奥入瀬渓流・蔦野鳥の森｜白神山地十二湖｜岩木山

（八甲田・谷地湿原）

青森空港に降り立ち、レンタカーでまず八甲田へ向かいました。八甲田連峰の山並みがよく見える萱野高原に立ち寄ると、カエデやモミジなどがきれいに紅葉していました。

萱野高原から車で少し走ると八甲田ロープウェイに着きます。観光客で満員のロープウェイに乗って山頂公園駅へ。この駅付近は紅葉の時期を終えていました。右方を見やると青森市街と陸奥湾が眺望できます。

山中ではナナカマドの赤い実が目立ちました。葉は先の台風で吹き飛ばされてしまったそうです。ここから、宿泊地の谷地温泉へ。この温泉は、八甲田山麓に開湯400年を誇る温泉で日本三秘湯といわれています。

谷地温泉周辺に高山植物が自生する谷地湿原が広がります。湿原内に設営された林道に沿ってブナやヤマモミジの紅葉を眺めながらブラブラと散策できます。

（奥入瀬渓流、十和田湖、蔦野鳥の森）

奥入瀬渓流は、青森・秋田の両県にまたがるカルデラ湖の十和田湖から唯一流れ出る奥入瀬川の上流部分に当たり、いつ訪れても四季折々に大自然の醍醐味を味わうことができます。この日は紅葉見頃直前の状況で、周辺の木々の紅葉と水量豊かな渓流の調和は素晴らしい景観です。

渓流には多くの眺望スポットがありますが、この銚子大滝はその中でも人気の高いスポットです。近づいてみると相当に迫力があります。

渓流には両岸の岸壁からも滝となって山水が注ぎ込みます。左は九段の滝の名が付いています。岸壁の急な斜面に生える木々も紅葉していました（右）。

青森・秋田の両県にまたがるカルデラ湖で奥入瀬渓流の水源となっている十和田湖です。十和田湖の湖畔の木々も紅葉が進んでいました。

十和田湖から北へ約10kmのブナの原生林にあり、野鳥の宝庫としても知られる蔦野鳥の森の中に、蔦温泉を起点とする遊歩道（沼めぐりの小路）が張り巡らされています。

遊歩道はブナの森に点在する湖沼群をめぐるトレイルで約1時間で周回できます。起点から約10分程歩くと蔦沼に着きます。蔦沼は澄んだ水をたたえ、湖面には紅葉する森の木々を映しています。

ここでは四季折々のブナの森を堪能できます。5月にブナの新緑、10月から11月には紅葉を楽しむことが出来、冬季は深い雪に包まれます。蔦沼から遊歩道を進むと長沼（左1、左2）や瓢箪沼（右2）に出会います。

紅葉もちょうど見頃でした。遊歩道の周囲の赤、黄に染まるヤマモミジなどの木々を眺めながらトレッキングを楽しむことができました。

（白神山地十二湖）

白神山地の一角に位置し青森県深浦町にある複数の湖を総称して十二湖という。十二湖を構成する湖群は、1704年の能代地震による崩山の崩壊で塞き止められた川から形成されたのではないかと推定されていて、今では美しい自然の景観を創出しています。上の風景は王池（左1、2）と鶏頭場の池（右1、2）で、見事な紅葉に囲まれています。